転換、変換とは


生命保険は長期にわたる契約ですから、途中で生活環境が変化して保険の内容を見直したくなることがあります。
転換変換とは、いずれも保険の保障内容を見直すための制度ですが、まったく違う内容です。

<転換とは>
転換とは、今入ってる保険を下取りし、その下取り金を新たに入る保険に充当して契約する制度です。新しい保険契約ですから健康告知が必要です。(保険会社や保険商品によっては転換できない場合があります。)

典型的な例は、定期保険特約付き終身保険に入っていて更新時期が近づくと転換を提案されるケースです。

二昔前の日本で販売されていた生命保険は、終身保険をベースにした定期保険特約付き終身保険保険が一般的で、終身保険更新型定期保険が特約として付いています。定期保険の章で説明した通り、更新型定期保険は更新とともに保険料が高くなり、場合によっては2倍前後高くなるケースも少なくありません。

そんな時に、”転換するとわずかに保険料が上がるだけで、保障はそのまま(もしくは大きく)なります。”と提案されます。

今入ってる保険の下取り価格となるのは、終身保険の中に貯まっている解約返戻金相当で、終身保険(貯蓄系)の章で説明した通り契約者の貯金のようなお金です。この貯金を新たな保険契約に充当し契約し直すのが転換という制度です。

転換の特徴として、終身保険の解約返戻金であった下取り金を、新しい保険の定期保険特約(掛捨て)保険料に充当することで保険料を安く抑えることができます。
充当の仕方は、一時払い保険料として直接充当する方法と、ファンドやアカウント(保険の中で保険料を蓄える機能)経由で間接的に充当(取り崩して月々の保険料に充てる等)する方法があります。

<下取り金を一時払い保険料として定期保険に充当した例>

転換.GIF40歳の更新時に転換する例です。

転換後は保険金額は増額していますが、今後支払っていく保険料は緑で括った部分となり低く抑えられます。

50歳の更新時には、今回の転換では一時払いされている赤い部分の定期保険も更新となりますので保険料の上がり方は非常に大きいと予想されまので注意が必要です。

転換そのものは、保険を見直す上で有効な制度なのですが、有効に使われているとは限らないのが現状です。更新等で保険を見直す場合は、目先の保険料に囚われ安易に転換の提案に応ずるのではなく、特に自分の預金ともいえる解約返戻金の行き先とその意味を理解して利用することが大切です。

<変換とは>
変換はあまり知られていない制度ですがコンバージョンとも呼ばれる制度です。今入っている保険の保障金額内で他の種類の保険に健康告知無しで切替えることができます。(保険会社や保険商品によっては変換ができない場合もあります。)

例えば、病気等で新たな保険に入るのが難しい人が、今入っている定期保険は満期で終わってしまうので終身保険に切替えたいと希望した場合、定期保険の保険金額内で終身保険に健康告知無しで切替えることができます。当然、保険料は終身保険のものになりますから高くなります。
このような場合、変換(コンバージョン)は非常に有効な手段です。

定期保険(普通(平準)定期保険、逓減(ていげん)定期保険、収入保証型定期保険)から終身保険に変換するのが一般的です。


転換も変換も保険を見直す場合には有効な制度でが、その内容や目的を理解してから利用することが大切です。
特に転換に関しては、注意が必要です。




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